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子宮頸部 高度異形成(CIN3) 名医による円錐切除術

細胞診(クラスIIIa)・組織診(CIN3)で円錐切除術。HPVハイリスク16型感染。円錐切除術の比較・リスク・対策・予防。また、他の治療法(レーザーなど)との比較。「今できること」をまとめています。

HPVと男性(パートナー)について


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HPVは男性にも感染するウイルスです。
男性がHPVに感染した場合のリスクと対処法について、また、パートナーにHPV感染が判明した時、男性にお願いしたいことをまとめています。
個人的な意思も多く含まれますが、ぜひ目を通していただけると幸いです。




男性の感染経路は?感染したらどうなる?



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【男性の感染経路】

HPVは男性にも感染するウイルスです。
HPVに感染している相手との口や性器、肛門を介した接触によって感染する可能性が大いにあります。

•HPVに感染している女性との性交渉
•HPVに感染している男性との性交渉
•HPVに感染している人とのキス


上記のいずれにも感染の可能性があり、性交渉を経験する男性の6割がHPVに感染していると言われています。


【男性がハイリスク型のHPVに感染したらどうなる?】

HPVにはハイリスク型とローリスク型があります。(HPVについて詳しくはこちら)
男性にハイリスク型のHPVが感染した場合のリスクは、ごく稀に「陰茎ガン」「肛門がん」を引き起こす一因になることです。
しかし、これは子宮頸がんと比べると症例数も少なく、ほとんど発症することはないと言われています。

なぜなら、女性の発症部位である子宮頚部と比べると、男性の感染部周辺は入浴などでしっかりと洗浄することができるからです。
また、HPVはイボを作るウイルスなので尖圭コンジローマを発症する可能性がありますが、これはローリスク型の6.11型なので癌化しません。
このことから、男性はハイリスク型のHPVに感染しても大きな病気になるリスクは今の所ほとんどないと言えるでしょう。


男性のHPV検査は?感染したらどうしたら良い?


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【男性のHPV検査】

男性のヒトパピローマウイルス(HPV)検査は、残念ながら現段階で正確には行われていません。
HPVは陰茎以外にも、肛門周辺、肛門内、尿道口、陰茎亀頭部周辺・前立腺内にも侵入している可能性があるため、範囲が広く検査が困難なのです。
すでに何らかの病気を発症していたり、性器に症状がある場合は特定部位の細胞を搾取し検査することもできますが、それ以外の場合は正確な判定ができないと言われています。


【HPVに感染したら・・・】

男性のHPV検査はないといえど、パートナーにHPV感染が判明したら男性も感染の可能性が有ります。
しかし、忘れないで欲しいのはたとえ感染していても自己免疫があれば自然排除されるということです。
これは女性も男性も同様ですので、日頃から免疫向上に努めるよう心掛けてください。



男性(パートナーの方)へお願い


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【①男性にとって大きなリスクはないと伝えて欲しい】

HPV感染を告知された女性のほとんどは、きっと自分以上に大切なパートナーへの感染を心配します。
男性自身も、女性を心配する一方で自身の感染が不安になるかもしれません。

繰り返しになりますが、ハイリスク型のHPVの感染は、ごく稀な症例を除き男性にとって大きなリスクになることはほとんどありません。男性がHPV感染によって発症する尖圭コンジローマの原因はローリスク型HPV(6.11型)なので、子宮頸がんを発症した女性のHPV型とは異なります。

もしも女性がそのことを心配していたら、“僕はたとえ感染していたとしても大丈夫だ”とぜひ声を掛けてあげてください。
もしかしたら自分が感染させてしまったかもしれないと罪悪感を抱く女性にとって、その言葉は何よりの救いになるはずです。


【②自身が感染源になり得ることを認識して欲しい】

男性自身に症状はないといえど、HPVに感染した男性が女性と性交渉すると、その女性の子宮頸部に感染して子宮頸がんを引き起こす要因となり得るのは事実です。
実際に、子宮頚癌と診断された女性のパートナー(男性)には、性器に何の症状がないにも関わらず精液中に同型の高リスク型HPVが高い確率で検出されます。
これは、 感染したHPVが尿道から前立腺内に侵入して留まり、精液の中に混じって排出されているからです。
このことから、HPVが精液からセックスパートナーへ感染する可能性も考えられており、感染予防のためにも避妊具をつけた性交渉が推奨されてます。
大切なパートナーを守るためにも、妊娠希望以外での避妊具のない性交渉はくれぐれも控えてください。


【③誤った認識や安易な言葉で傷つけないで欲しい】

前述した通りHPVは精液にも含まれますが、だからといって全てのHPV感染が避妊具のない性交渉によって起こるわけではありません。
避妊具による感染予防は、あくまで“感染の確率を下げる“ためのもの。
HPVはどこにでも付着するウイルスです。
口の中の粘膜にとどまってキスで感染することもあれば、指先から膣に感染することだってあります。
つまり、精液は感染経路の一つにすぎないことを認識してほしいのです。

「子宮頸がんの原因となるHPVは性交渉によって感染する」ということから、子宮頸がん患者は多くの誤解や世間からの避難の目にさらされています。

・ 複数のパートナーとの性交渉
・ 避妊具を使用しない性交渉
・ 性交渉を軽視した結果

パートナーがHPV感染による子宮頸がん(異形成)だと分かった時、その発症速度(5年〜10年)から過去の性交渉について何らかの思いを抱いたと思います。

しかし、HPVはたった一人のパートナーと避妊具を用いたたった一回の性交渉でも十分に感染の可能性があります。
そのことをしっかりと認識し、感染者を安易な言葉で傷つけることがないよう管理人からお願いします。



【④これから子供を希望される方へ】

前述した通り、HPVに感染していても精液に含まれている可能性もあれば含まれていない可能性もあります。
事実、HPVに感染している男性の全ての精液にHPVが検出されるわけでもありません。
たとえ男性がHPVに感染していたとしてもそれが前立腺内に侵入しているかもわかりませんし、多くのHPVは自己免疫によって排除されます。

これから子供を作ろうとする方にとって、HPV感染が恐怖で性交渉を避けたくなるかもしれませんが、精液からの感染はあらゆる可能性の一つであるということを覚えておいてください。
また、万が一HPVに感染しても免疫さえしっかりとあれば排除されます。
感染を恐れることよりも、男女ともに日頃から免疫向上に努めることが何よりも大切ではないかと思います。

 HPVと男性(パートナー)について

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