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子宮頸部 高度異形成(CIN3) 名医による円錐切除術

細胞診(クラスIIIa)・組織診(CIN3)で円錐切除術。HPVハイリスク16型感染。円錐切除術の比較・リスク・対策・予防。また、他の治療法(レーザーなど)との比較。「今できること」をまとめています。

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子宮頸がん検診で異形成の診断!保険はどうしたら良い?


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子宮頸がん(異形成)と診断されると、治療による経済的負担や今後のライフスタイル計画にも不安がよぎります。
一度「がん」と診断されると加入が難しくなる保険制度。
セカンドオピニオンにも治療・手術にも万全を尽くした私が、唯一後悔していることです。
ネットで調べても情報が曖昧なので、子宮頸がん(異形成)と診断された方の保険制度について管理人の体験談とともにまとめました。






がん保険に加入済みの方



「異形成」では保険が下りない?!


子宮頸がん(異形成)と診断される前からがん保険に加入済みの場合、病状によって治療や手術・入院にまつわる保険が下りる可能性があります。
しかし、注意したいのは「異形成」という診断では保険が下りない可能性もあることです。

ほとんどのがん特約では、上皮内がんや上皮内新生物は支払い対象になりません。
これらは前がん状態や非浸潤性がんであることから“がんではない”とみなされ対象から除外されてしまうのです。

子宮頸部高度異形成は上皮内がん(前がん状態)であるので、保険が下りない可能性があります。
もちろん、保険会社によってがん特約の条件や支払い条件は異なります。
加入先の保険会社に問い合わせ詳細を尋ねてください。

また、その場合一度保険を見直す必要があります。
今は、女性のための保険選びとしてプロの方が最適なプランを選んでくれます。
ただ相談することだけも無料でできますし、勧誘等も一切ないので相談してみるのも良いかもしれません。




がん保険未加入の方



異形成(前がん状態)でも保険に入れない?!

一般的に、一度「がん」とつく診断名を受けると、その時点で医療保険・がん保険・死亡保険(終身・定期保険)への加入が難しくなります。

加入済みのがん特約による支払い対象においては、上皮内がん(前がん状態)や非浸潤性がんは“がんではない”とみなされ除外される確率が高いものの、加入となると条件が異なります。
保険会社によっては、たとえ前がん状態(子宮頸部異形成など)であっても新たな保険に加入することが難しくなるのです。



①異形成診断前に女性特有がん保険加入の勧め

もしも現在、まだ異形成と診断される前であれえば保険に加入することをお勧めします。
一度でも異形成と診断されると無条件での加入は難しくなるからです。
女性特有がんに強い色々な保険会社の条件を見比べ、ご自身にあったライフプランを立ててください。
管理人はいろんな保険会社から資料請求をして比較検討していました。


また、自分で選ぶのが難しいという方はFP(ファイナンシャルプランナー)の方に見てもらうのもオススメです。
現在の年齢、収入、ライフプラン、病状によって最適なプランはそれぞれ異なるので一概には言えません。
無料相談(勧誘なし)を行っている機関も多くあるので、これを利用されるのもオススメです。







②子宮頸がん検診(細胞診)で子宮頸部異形成と診断後に加入可能ながん保険

子宮頸がん検診(細胞診)で一度でも軽度・中等度・高度異形成と診断されると、経過観察中であっても通常の医療保険やがん保険への加入は難しくなります。
たとえ軽度異形成で健康上問題なく、高確率で自然治癒すると診断されたとしても。今後がん化して入院・手術となる可能性が健康な人よりも高くなるからです。

細胞診で異形成と診断された後でも、「引受基準緩和型」という保険なら加入できる可能性があります。

「引受基準緩和型」は告知項目が3~5項目と少なく、持病や既往症の悪化や再発を保障する医療保険・がん保険です。
通常よりも多少不利な条件ではありますが、今後異形成が進行して治療費がかかる可能性もありますし、別の大きな病気を経験することもあるかもしれません。

「引受基準緩和型」の条件も、保険会社によって大きく異なります。
比較検討し、ご自身にあったものを選んでください。






③精密検査(組織診)で子宮系部位形成と診断後に加入可能ながん保険

組織診(精密検査)で異形成(前ガン状態)と診断された後でも、上記に記載した「引受基準緩和型」の医療保険なら加入できる可能性があります。

ポイントは、「医師から入院・手術を勧められていない」こと。
引受基準緩和型の告知項目には、入院・手術を勧められているという項目があります。
ここに該当しなければ、組織診で異形成と診断された後でも保険に加入することができます。

「引受基準緩和型」の条件も、保険会社によって大きく異なります。
資料で比較検討しし、ご自身にあったものを選んでください。






治療後・完治後の保険加入について




①「軽度異形成→異常なし」など自然治癒の場合

一度軽度異形成と診断され、その後の経過観察・検診で異常なしと診断された場合、保険会社によっては「引受基準緩和型」保険よりも好条件で加入できる保険もあります。
この場合、全ての検診の診断書を提出し告知することで、生命保険は無条件、医療保険は条件付き(3〜5年の子宮部位不担保など)で加入できることもあるそうです。

もしも異形成と診断後に完治が認められた場合は、「引受基準緩和型」保険と共にこちらも検討することを強くお勧めします。
加入条件は保険会社によって異なりますので、是非多くの保険会社を比較し、より好条件で加入できる保険を検討してみてください。


②「円錐切除術→完治」など手術により完治した場合

完治から5年が経過すれば告知義務が無くなります
がん保険は一度がんになると年数に関わらず告知義務が発生し、ほとんどの保険に加入できません。
しかし、異形成は前がん状態であることからガンではないので、完治から5年が経過すれば告知義務が無くなります。



管理人から最後に



保険制度はとても細かく条件が定められており、特に“がん”と名のつく診断名にはとても厳しいのが現状です。

管理人は、すべての保険に未加入のまま子宮頸がん(異形成)の手術・治療を終えました。
“まさかがんになるはずがない”とがん保険に未加入のまま、細胞診で子宮頸がん(中等度異形成)と診断され、直後は保険のことまで頭が回らず精密検査を受けたのです。
結果「高度異形成」と診断されて手術・入院を勧められ、「引受基準緩和型」の保険加入も困難になりました。
現在は経過観察中のため、告知義務が過ぎた後に加入できる保険を数社から比較・検討し加入待ちの状態です。

もしも現在がん保険に未加入であれば、ぜひ一度今の診断で入れる保険がないか、「女性特有がん保険」「引受基準緩和型」とすべてを比較・検討してみてください。
たとえ現状では困難でも、数年の経過により加入できる保険も沢山あります。





健康な時には後回ししてしまうのが保険です。
“がん”になってからでは遅いのです。

子宮頸がん(異形成)という病気により心身ともに負担の大きい中、せめて経済的な負担が少しでも軽くなればと心より願います。
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