子宮頸部 高度異形成(CIN3) 名医による円錐切除術

細胞診(クラスIIIa)・組織診(CIN3)で円錐切除術。HPVハイリスク16型感染。円錐切除術の比較・リスク・対策・予防。また、他の治療法(レーザーなど)との比較。「今できること」をまとめています。

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子宮頸がん検診【細胞診】と結果の見方


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子宮頸がんは早期発見が極めて重要な病気です。
「がん」というと自分と程遠い病気のように感じるかもしれませんが、性交渉の経験がある女性であれば誰にでも発症する可能性があります。
定期検診では痛みも出血もなく数分で終わります。恥ずかしがらずに定期検診を受けましょう。
この記事では、子宮頸がんの定期検診(細胞診)と結果の見方についてご紹介します。




子宮頸がん検診とは、どんなもの?


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【検診の種類・流れ】

まず、子宮頸がんの検診は大きく3つに分類されます。

①細胞診=一般的な子宮頸がん検診
②コルポ診+組織診=精密検査
③HPV検査


所謂「一般的な定期検診」が①の細胞診です。
この検診である一定以上の異常が見つかると、要精密検査となり②コルポ診と組織診を行います。
最近では、細胞診での見落としを防ぐために③HPV検査を同時に行う病院も増えてきています。


【検診の対象者】

 =20歳以上の女性

子宮頸がんは、以前こそ30代後半から40代にかけて多く発症する病気でした。
しかし近年では、20代後半から30代前半の若い女性に増加傾向にあります。
子宮頸がんは原因となるHPVに感染してから前ガン病変(細胞異形成)を経て発症します。
早期発見が極めて重要な病気であることから、20歳から検診を受けることが国で推奨されています。


【検診の目安】

 =1〜2年に1回

子宮頸がんは、比較的ゆっくりと進行する病気です。
原因であるHPV感染から発症まで3〜5年、前がん病変(異形成)から浸潤がん(進行がん)になるまでにはおよそ2~3年かかると言われています。
そのため国では2年に1回の受診を推奨していますが、早期発見に越したことはありません。
細胞診は正誤率が60%というデータもあり、異形成を見逃す可能性もあります。
管理人個人としては1年に一回の検診をお勧めします。


検診を受けるタイミングは?費用はどれくらいかかる?


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【検診を受けるタイミング】

=出来るだけ生理中を避けて受けましょう。

生理中でも検診をうけられる病院はありますが、出血中は正しい診断ができないこともあります。
検診の正誤率を上げるためにも、出来るだけ生理中避けて受診することをお勧めします。
生理中でも検診を受けられるかどうかは、最寄りのクリニックにお問い合わせください。


【子宮頸がん検診の費用】

=無料〜2000円(公的な検診)・3,500円~6,000円(個人の検診)

自治体や職場で行われる公的な検診であれば無料〜2000円前後です。
個人で自発的に受診する場合は3,500円~6,000円程度ですが、自覚症状があって受診する場合は保険適用になるケースもあります。
詳しくは各自治体や最寄りのクリニックにお問い合わせください。


細胞診とは?出血や痛みはあるの?


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一般的な子宮頸がん検診(細胞診)は、問診と視診と併せて行われます。

【問診】
病院を訪れて受付を済ませたら、まずは問診票に記入します。
病院によって項目は異なりますが、下記のような質問に答えるよう指示されます。

・初潮の年齢/閉経の年齢
・月経周期(最終月経)
・性行為経験の有無
・妊娠・出産の有無
・配偶者の有無
・既往歴
・自覚症状の有無(出血・おりもの・痛みなど)

この回答をもとに、医師から質問がある場合もありますので出来るだけ詳しく正確に記載します。


【視診・細胞診】

問診が終わると、診察台へ移動して視診と細胞診に移ります。
膣内に顕微鏡のようなものを挿入し、子宮頸部を確認します。
おりものの状態や炎症の有無を観察したら、柔らかい綿棒のようなブラシで子宮頸部をこすって細胞を採取します。


【痛み・出血について】

ほんの数秒程度なので、いつとったかも分からないほど。
痛みも出血もなく、あっという間に終わります。
検査の時間は問診から細胞診まで合わせて10分から15分程度。
診察台にいる時間はおよそ2.3分です。


細胞診の結果はいつ分かる?結果の見方は?


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【検査結果が届くまでの日数】

=2週間程度

検査結果はおよそ二週間前後でわかります。
細胞診で異常が発覚すると、要精密検査となり病院から連絡が来る場合もありますが、これは病院によってシステムが異なります。異常があっても連絡できない病院もあるので、必ず自発的に結果を聞きに行くようにしましょう。
検診を受けた日に、結果を聞く日も予約して帰るなど忘れない工夫が大切です。


【検査結果の見方】

日本では、2種類の分類表に基づき結果が分類されます。
どちらのクラス分類においても、IIIa以上が要精密検査となります。


(1)クラスI〜IVの5段階でクラス分類する「日母分類」=IIIa以上が精密検査

クラスI(陰性)・・正常な細胞である
クラスII(陰性)・・異常な細胞があるが良性である
IIIa(疑陽性)・・軽度または中等度異形成細胞がある(悪性を少し疑う)
IIIb(疑陽性)・・高度異形成の細胞がある(悪性をかなり疑う=前ガン病変がある)
クラスIV(陽性)・・上皮内ガンの可能性がある
クラスⅤ(陽性)・・浸潤ガンの可能性がある



(2)平成21年度より採用された詳細な「ベセスダ分類」=ASC-US(IIIa)以上が精密検査

NILM(クラスⅠまたはⅡ)…正常な細胞である
ASC-US(クラスⅡ、Ⅲa)…異形成ではないが細胞に変化が見られる
ASC-H(クラスⅢa、Ⅲb)…高度な異形細胞の可能性があるが確定できない
LSIL(クラスⅢa)…HPV感染や軽度異形成と考えられる
HSIL(クラスⅢa、Ⅲb、Ⅳ)…中等度異形成、高度異形成、上皮内がんと考えられる
SCC(クラスⅣ、Ⅴ)…明らかな扁平上皮がんと考えられる


細胞診分類


要精密検査と言われたら?


子宮頸がん検診の「細胞診」で異常な細胞が見つかった場合、細胞の様子をさらに詳しく調べるために精密検査が必要となります。
精密検査では、「コルポ診」と「組織診」が同時に行われます。


※注意※細胞診クラスIII子宮頸がんステージIII

細胞診でのクラスIIIa(IIIb)を、がんのステージIIIと勘違いしてしまう方が多くいらっしゃいますが、細胞診はあくまで“細胞の異形成レベル”を表しています。ガンのステージではありません。
管理人も、初めは細胞診クラスIIIaをガンのステージIII(進行がん)だと勘違いしてショックを受けました。
しかしクラスIIIaはあくまで細胞異形成であり、前ガン病変の可能性がある(偽陽性)と言うことです。

偽陽性または陽性と診断されるのは検診を受けた人の約5%ですが、実際に異形成と診断されるのはこのうちの20%、さらに子宮頸がんと診断されるのはそのうちの1割程度です。
「偽陽性」として異常を指摘されると、ガンになったと不安に思うと思いますが、大半は良性の異常であったり免疫で排除される初期の異形成です。
要精密検査と言われても、焦らず、心配しすぎないでくださいね。

 検診(細胞診)と結果の見方

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