子宮頸部 高度異形成(CIN3) 名医による円錐切除術

細胞診(クラスIIIa)・組織診(CIN3)で円錐切除術。HPVハイリスク16型感染。円錐切除術の比較・リスク・対策・予防。また、他の治療法(レーザーなど)との比較。「今できること」をまとめています。

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セカンドオピニオン③赤坂「山王病院」片瀬先生


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どうにか手術せずに治療する方法はないのか。
手術するにしても、リスクが最も少なくなるよう名医と呼ばれる先生にしてほしい。
そう思った私は、セカンドオピニオンとして3つの病院を受診しました。

三つ目は、最終的に円錐切除術をしていただいた山王病院です。





「山王病院」・初診


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セカンドオピニオンとして伺った病院の三つ目は山王病院です。
担当医は、婦人科部長の片瀬先生。
片瀬先生を訪れたきっかけは、宮崎先生からの紹介です。

(そのことについてはセカンドオピニオン②に記載しています。)


婦人科部長である片瀬先生の予約は2か月先くらいまでいっぱいと聞いたので、予約無の診察枠である月曜日の午後に行きました。
午後の受付は1時からと言うことで、1240くらいに到着。

すると驚くことにロビーはものすごく混雑。
なんでも、午後の総合受付の予約は11時半から開始しているようで、私が受付の予約を取った時には番目でした。


「出遅れた・・」と思いつつ、皆さんが婦人科であるわけでもないのでとりあえず待機。
30分後に受付を済ませ、今度は婦人科の受付へ。


「しばらくお待ちいただくことになります」と告げられ、何番目でしょうか?と尋ねると、12番目とのこと。

先日の南麻布ウィメンズクリニックの待ち時間が蘇る。
しかし、「2、3時間だと思います」と言われ、そのくらいは覚悟してきた!と思い、ソファーでいつものごとく仕事を始めました。


「たぶん3時間くらいだろうな」と思い、15時半頃からそわそわ。
しかし16時になっても一向に呼ばれません。
とはいえ、どうすることもできないのでPCを継続。
しかし17時になっても呼ばれません。


その後の予定もあったので、受付の方に尋ねることに。

「後どれくらいでしょうか」

「5番目なので2時間くらいかと・・・」

(えっ!!!!!最初と言ってることが・・汗)


実は19時から仕事のアポがあったのでとても焦りました。
しかし、今日を逃すとまた来週になってしまい病状の進行が心配でした。

仕方なく相手先に連絡し、アポの時間を遅めてもらい、待つことに。

ようやく呼ばれたのは18時半でした。



担当医・片瀬先生との出会い


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病室に入ると、「お待たせしたすみませんでした。今日は初心の方が多くてお一人おひとりに時間がかかってしまって」と先生から一言。

よく考えれば、私が待っている時間、先生は延々と診察をしてくださっていたんです。
先生も大変だなあ、と思いながら、ご挨拶。


紹介状にはすでに目を通してくださっていて、組織診の結果を改めて確認されました。

「k中央病院では円錐手術を勧められました。しかしできればリスクは避けたく、清水先生には組織診で取りきれるかもと言われたのですが、それで大丈夫なのかと心配もあります。そんな時に、宮崎先生が、片瀬先生なら確かだと聞いてここにきました。」

はは、そうですかと照れたように笑ってから真剣な表情になり、
「結果からお伝えすると、手術をしたほうが良いと思います。ここからは、なぜ手術をしたほうが良いのかについて説明しますね」と言って写真を見せたり絵を描いたりしながら説明してくれました。



円錐切除術を勧める理由と衝撃の事実


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先生の話をまとめると、理由は4つでした。


①軽度・中等度異形であれば正常に戻る可能性があるが、高度異形成が出ているとほとんどの確率で癌に移行する

②今は子宮頸部の皮膚の中にある癌細胞は、やがて血管やリンパに漏れ出す。血管やリンパは全身を巡っている(小顔マッサージとかも、一定方向に流してリンパの流れを意識しますよね。あんな感じで老廃物が流れるのと同じようにがん細胞も巡ります)ので、部位は子宮頸部から糸球体部、全身へと広がる=転移する。それを浸潤癌という。

③今は、そのギリギリのライン。組織診を繰り返して取りきれる可能性も否定はしないけれど、どの間に進行したら?満杯になっているコップの水があふれるのを、今待つ必要も余裕もない。

④清水先生は、もう円錐切除手術をやめた。だからできる限り組織診を繰り返す方法を取っている。



②、③の話に、そんなに切羽詰まった状態だったのかと改めてショックを受けました。

さらに、④清水先生が手術をやめたという事実も初耳で驚きました。
なんでも、日帰り手術をしても夜間の大量出血に対応しきれないのだそうです。

あれだけ患者さんが多ければ、手術数も多かったと思います。
大量出血の確率は少なくとも、母数が多ければ肯ける理由だと思いました。

しかし、私が初心で訪れた時、ベットで休んでいると隣の方は手術待ちの方だったような記憶があります。
(看護師さんとのやりとりから感じたので定かではありません)
その後の診察で、日帰り手術ができるかどうかは改めて範囲や進行の検査が必要と言っていたので、ある一定の範囲のみ受け付けているのかもしれないと思いました。

※南麻布クリニックの手術可否について明らかには分かりませんので、清水先生の執刀を希望される方は病院にお問い合わせください。


驚きつつ、ショックを受けている暇はないのだと頭を切り替えます。
清水先生が手術をしてくれないのなら、ここでり不安や疑問点を解消してお願いするしかありません。


先生は、「先に手術の概要とリスクをお話しします。決めるのはその後で構いません。」と言って手術の説明を始めました。


山王病院が行う円錐切除術の概要とリスク


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説明を受けた山王病院での円錐切除術は下記の通りです。

・術法は「下平式高周波術」。

数年前までは最新のレーザー機器を使用していたが、症例数によって、かつてのこの機械と術式が優れていると判断した。
理由は、切除しながら止血ができるので出血が少ない。手術時間も身近く、負担が少ないから。

・手術時間・入院について

入院は一泊二日。
手術時間は30分程度。
麻酔含め手術室には1~2時間程度の滞在。


・ リスク
大量出血の可能性が約1パーセントある。
これは、手術で切除部分を止血するものの、動脈から大量出血してしまう可能性が2パターンあるから。

そのパターンと対応策は下記。
(1)手術当日・・止血綿を超えて出血・・入院しているので問題無し
(2)10日~14日後・・かさぶたが剥がれ出血・・夜間であっても電話連絡により完全対応


・術後の流れ
切除部分の病理結果、断面が陰性(取りきれている)ならば、完治とみなす。
その後は1か月、3か月、半年の経過観察。
一年間の間に病変がなければ、治療終了。



先生への質問事項とその回答




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先生からの説明に対し、私からの質問は5つでした。


①早産・流産のリスク



②手術は片瀬先生が執刀してくれるのか

片瀬先生は現在手術を行っていない。
曜日ごとに手術の医師が決まっている。どの先生も500症例以上あるベテランの先生だから安心していい。
(総合病院では、研修医に経験させることもあると聞いていたので安心しました)


③多嚢胞卵巣だが手術によって不妊が進むことあるか・ピルの服用について
多嚢胞卵巣はホルモンの関係なので子宮頸がんとは関係ない。
ピルは引き続き服用。
術前後の生理をコントロールできるので、飲んでおいた方がその点でも良い。
(K中央病院では手術まで一ヶ月はピルを服用しない期間が必要だと言われていたので助かりました)

④下腹部痛は子宮頸癌の進行によるものか
高度異形成で下腹部痛が起こるようなことはない。
まず、異形成という段階では体には何の障害もない。
症状もなければ、健康そのもの。
ただ、これから高確率で癌になりますよというサインであるだけ。
なので、下腹部痛は別のことが原因。
今はまず癌の治療は最優先なので、手術が終わって完治してから多嚢胞も下腹部痛も治療する。

④私の病状で手術をしない選択肢はあるか?
ない。
手術をしなければ確実に進行する。

⑤脈管侵襲について
子宮頸部の上皮には、毛細血管が通ってる。
これは脈管侵襲と言って、高度異形成の細胞が迷子のように毛細血管の中に入り込んでしまっているということ。
細胞はまだがんではなく異形成なので、血中やリンパに流れて転移したとか、浸潤がんというわけではない。




円錐切除術の決定と揺れる心


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以上を踏まえた上で、手術日を今日決めてもいいし、一度考えてまた来てもいいと言われました。
④の質問で「ない」と答えられたからには、手術をするしかありません。
そして、任せるのはここまで親身になんでも答えてくれた先生、この病院でお願いしようと決めました。


術前検査の日程も考慮して、手術は3週間後に決定。

普通、手術をする場合はその病院で組織診して病変を確かめなければいけないそうです。

しかし先生は私の体調を考えて別の提案をしてくれました。

「何度も短期間に組織を取るのは精神的にも辛いでしょう。何度も痛い思いをする必要はない。
K中央病院と気まずい別れ方をしていないのなら、紹介状を書くからプレパラートをもらってきてください。
そうすればこちらでそれを病理検査に回し、手術の参考にします」

「それを持ってくる日を、術前検査の日にしよう。
そうすれば、手術までにあと一回だけくればいい。
それが一番、楽だと思うんだけどどうかな?」

テキパキと提案してくださったので、そのようにお願いしますと答え、手術の約一週間前に術前検査の予約を取りました。

最後に、
「何か他に不安なことはない?」
と聞いてくれました。

親身になってくれる先生に出会えて本当によかったと思いました。



それから手術に関する事務的な説明(当日の時間や、ネイル、コンタクトについてなど)を看護師さんから受けました。

病室は個室のみだと知っていたので、付き添いは可能ですかと尋ねると「Dタイプ以上からOK」とのことだったので仮押さえしてもらいました。
山王病院は高いお部屋から埋まるそうなので、手術の当日にこのお部屋が空いていることはほぼないそうです。


次はプレパラートを持って術前検査です。
手術は避けられなかった・・と落ち込むものの、もう覚悟を決めて手術を受けようと思いました。

でも心のどこかで、来週に控えた広尾の組織診断の結果とHPV検査の結果を聞きたい自分もいました。

ハイリスク型だったら手術をしよう。
でも、もし違ったら・・でもこんなに迷うくらいなら、もう手術したほうが良いのか・・

とりあえず疲れたから、かえろう。
仕事に行かなくちゃ。



お会計は370円。
あまりの安価に驚きました。
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4 Comments

みみこ  

とても参考になりました!

はじめまして。
私も子宮頚がんの検査でAGC(腺異形)高度病変ありという結果がきて、とにかく色々調べました。そしてこのブログに辿り着き、本日山王病院の片瀬先生に診て頂けました。私のなかで1番参考なるブログでした。
先生も本当に丁寧でとてもいい先生でした。ありがとうございます。
一つ質問なんですが、円錐手術の担当はどの先生だったのでしょうか?
差し支えなければ教えて頂けると助かります。

2016/11/22 (Tue) 13:00 | REPLY |   

管理人  

To みみこさん

コメントありがとうございます。
少しでもお役に立てたのならば大変光栄です。

円錐切除術を執刀してくださったのは石谷先生でした。
別記事”名医リスト”にも記しましたが、石谷先生も婦人科では権威のある方だそうです。
とても穏やかで優しく、説明も丁寧で終始安心することができました。

執刀医は手術の曜日ごとに決まっているそうですが、どの先生も優秀だと片瀬先生がおっしゃっていたので何曜日でも問題ないかと思います。
少しでも参考になれば幸いです。

不安の渦中にいるかと存じますが、どうか納得のいく治療を受けることができますように。
一日でも早いご回復を心よりお祈りしております。

2016/11/25 (Fri) 09:40 | EDIT | REPLY |   

みみこ  

ありがとうございます!
本当にこのブログに出会えてよかったです。
書いてくださって本当にありがとうございました。
管理人様がこれからもずっと健康で幸せでいられる事を心より祈っています^_^

2016/11/26 (Sat) 21:58 | REPLY |   

はる  

とても参考になりました

このブログを拝見して、山王病院を予約したいと思ったのですが、予約なしは不可、どの先生でも1ヶ月先の予約になってしまう…と言われてしまい、すでにCIN3の診断が出ていたので泣く泣く諦めることにしました( ˃ ⌑︎ ˂ )
私もどこか良い病院が見つかるように頑張ろうと思います、この先も参考にさせて頂きます!
どうぞお体にお気をつけて

2017/11/16 (Thu) 13:35 | REPLY |   

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