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子宮頸部 高度異形成(CIN3) 名医による円錐切除術

細胞診(クラスIIIa)・組織診(CIN3)で円錐切除術。HPVハイリスク16型感染。円錐切除術の比較・リスク・対策・予防。また、他の治療法(レーザーなど)との比較。「今できること」をまとめています。

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精密検査(組織診)の結果①高度異形成(CIN3)の告知と円錐切除術の勧め



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組織診から16日後。
病理検査の結果を聞きに、先日精密検査を受けた厚生中央病院へ行きました。




精密検査(組織診)の結果



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前回と同じく混雑していて、呼ばれたのは予約時間から50分後。
待ち時間の間、不安な気持ちはありましたが、きっと大丈夫だろうと言い聞かせていました。
友人とメールをしながら、他愛ない冗談を言いながら笑って気を紛らわしたりする余裕もありました。


しかし、そんな

病室に入ると、前回検査をしてくださった若い先生ではなくベテランのような雰囲気の先生がいました。

顔つきは真剣で、その瞬間に心臓がドクンとしました。
「もしかしてダメだったのかな・・」
そんな不安がよぎり、席に着くと予感は的中。

「レディースクリニックで細胞診を受け、IIIaの中等度異形成でしたね。そして先日ここで組織診を受けていただき、詳しく病理検査をした結果、高度異形成でした。」

そう言われて検査結果の紙を渡されました。


鼓動が早くなり、思考が停止。
それでもちゃんと聞かなくてはと、一生懸命平然を装います。
洋服の裾を、ぎゅっと握りしめていました。


円錐切除術の勧め


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「中等度異形成ならば、異常な細胞は消滅する可能性もありますが、高度異形成が出るともう消滅することはありません。円錐切除という手術が必要です」

先生は今後の治療法について、淡々と説明してくれました。
感情を刺激しないよう、わざとそうしているのかもしれません。

それでも涙がこみ上げてきそうになるのを必死でこらえました。


「円錐切除術は、子宮の頸部を円錐状に切除して病変を取る手術です。うちでするのならは2泊3日。手術時間は1時間くらいです。そしてこの手術をすると、早産の可能性が4%上がります。子宮頸部は、妊娠して大きくなる赤ちゃんが出てこないように支える部分ですが、円錐切除で頸部が短くなることで重みに耐えきれなくなり赤ちゃんが出てきてしまうのです。
なので、もしも円錐切除手術をした後に妊娠したら子宮頸部を紐のようなもので縛って赤ちゃんが出てこないようにする手術が必要です。妊娠はご希望ですか?」

「はい。絶対に欲しいです。」

「今、ご予定は?」

「特に妊活しているわけではありませんが、もしも授かったらすぐにでも産みたいと思っています」

「では選択肢は2つです。一つはすぐにでも手術をして病変を取り除き、完治してから妊娠・出産をする。手術後は半年間性交渉ができないので、妊娠はしばらく後になります。そして、手術後は早産のリスクが上がること、妊娠後には子宮口を縛る手術が必要です。もう一つは、まだ高度異形成であり癌ではないので、経過観察しながらすぐにでも妊娠・出産をする方法です。実際、この病院でも同じ病状で「先に出産します」と言って妊娠し、出産後に手術をされた方もいらっしゃいます。」

「それで病気が進行することはないのですか?」

「もちろん妊娠中もしっかりと経過観察をします。そこで進行が認められれば、その時点での妊娠周期や病状を考えながら手術することもあります。しかし、子宮頸がんは比較的ゆっくり進行する病気なので、すぐに浸潤癌に移行することはありません。なので、どうしても出産希望で、かつ早産のリスクや妊娠後に子宮口を縛る手術が嫌な方は、そういう選択肢を取る方もいます。」

「私は多嚢胞卵巣で自然排卵がないのです。もしも先に妊娠・出産をするとなると、普通の方よりも妊娠に時間がかかりますよね?」

「そうですね。もしも先に妊娠・出産を希望するならばすぐにでも排卵障害の治療が必要です。でも円錐切除術を受けて妊娠・出産した方もたくさんいらっしゃいますよ」


円錐切除の手術の勧め。
万が一の覚悟はしていたけれど、心のどこかでは「大丈夫だろう」と思っていた私です。

高度異形成です。治りません。手術しましょう。と言われても、すぐに決断はできません。
まして、妊娠・出産のタイミングを今決断するなんてとてもできません。

手術や妊娠の決断の前に、どうして私がHPVに感染したのか。
癌家系でもないのに、どうして癌に進行したのかという思いでいっぱいでした。



傷ついた医師からの言葉


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「私は癌家系ではなく、周りに癌になった人もいないのですが、これはよくある病気なのでしょうか?」

「婦人科では一番多い病気です。周りにいらっしゃらないのは、自分が癌になったことをわざわざ周りに言う方が少ないからです。実際あなたも、周りに言ってないでしょう?」

「はい」

「でも、手術が必要なのが残念だけれど、それでもあなたはラッキーだと思った方がいい。とある患者さんは、自覚症状が出てから検査に来て、もうがんのステージは浸潤癌。1週間後に子宮を全摘しても全身に転移していて、手術しても取りきれず一年以内に亡くなってしまったの。まだ癌になっていない異形成の状態で発見して、円錐切除術で子宮を残せるのはとてもラッキーなのよ。」

確かに、そうだと思う。
ラッキーだと、思う。
ラッキーだと、思うけれど、「どうして私が」という思いがなくならない。

「子宮頸がんの原因はHPVというウイルスで、性交渉によって感染するのですよね?」

「そう。昔は40代から50代が多かったけれど、最近は性交渉の年齢が早まったことで20代でも発症することが多いの。だから避妊具をつけない性交渉や、複数のパートナーと性交渉をするのは絶対ダメ。」

「正直、今の彼とは子供を授かってもいいと思って避妊具をつけないこともありました。ピルも飲んでいましたし。でも、それまではしっかり避妊具を使用していたんです。それでも、感染するのですか? HPVの発症は5年〜10年なのですよね?そんな昔に、妊娠しては困る時期に、そんな軽はずみな行為はしていません」



そう言いながら泣いてしまいました。
まるで、こうなったのは「避妊具をしないで複数のパートナーと性交渉をしたから」と言われたみたいで、とてもとても傷つきました。


知識のない人にそう誤解されるならまだしも、医師までもがこう思っているなんて。
HPVは避妊具を使用した性交渉でも、たった一人のパートナーとの性交渉でも感染の可能性があるのに。
どうしてこんな言われた方をしなければならないのか。
子宮頸がんになったこともそうですが、その要因を誤解され人格を否定されたようで、とても悲しくて、悔しくて、涙が止まりませんでした。


「あくまで可能性が上がるという話ですよ。HPVに感染していなくても子宮頸がんを発症する人もほんのわずかですがいるので、全てがそうとは言い切れません。ごめんなさいね。」

「いえ。こちらこそすみません。HPVの型を判定する必要はありませんか?ネットの知識ですが、癌になりやすいタイプとなりにくいタイプがあると聞きました。」

「確かにハイリスク型に感染していると進行する可能性が高い。でも、高度異形成まで進行している人は、もう確実にハイリスク型に感染しているの。言い換えれば、だから高度異形成なのよ。わざわざ型を調べて、また落ち込む必要もないわ。それにこの検査は自費診療になるからお金もかかる。必ずハイリスク型が出ると分かっているのに、検査をする必要はない」

「なるほど・・」

絶望的な気持ちになりました。もう何もすがるものはないのか。

「とにかく、一度ご家族やパートナーの方に相談してください。手術をするにしても、いくら成人してるとはいえ嫁入り前の娘さん。ご両親に何も言わずに手術はできないから。いつするかどうかも、パートナーの方とよく相談して。」


「わかりました。もしも手術を受けるなら、いつ受けられますか?」

「この病院で受けるなら、術前検査をしてすぐにでも。でもピルを飲んでいるのなら飲まない期間が一ヶ月必要なの。だから来月の中旬以降ね」

「わかりました。相談して、またお電話します」

「落ち着いて考えてね。気をおとしすぎないで。いつでも相談してください」

「はい。ありがとうございました。」


もらった検査結果を握りしめて、病室を出ました。


②へ続きます
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