子頸部部異形成の発覚③パートナーへの告知

美容院から電車に乗って最寄りの駅まで帰り、心配して早く帰ってきてくれたパートナーの顔を駅で見た瞬間に初めて涙がこみ上げました。
もしも子宮頸がんで、助からないならもう一緒にはいられない
もしも生きていたとしても、子供が産めないなら申し訳ないから離れるべきだ
駅から自宅まで歩きながら、そんなことをずっと考えていました。
それでも泣いてはいけないと思い、一生懸命平然を装っていました。
パートナーへの告知

そして部屋に帰り、検査の結果と自分が調べたことについて話しました。
・中等度異形成(IIIa)だったこと
・まだ癌ではないこと
・精密検査を受け、陽性なら手術をすること
・子供を産めるかどうかは、まだわからないこと
・原因は性交渉で感染するHPVだということ
・HPVは感染して5年〜10年後に発症すること
・まだ癌ではないこと
・精密検査を受け、陽性なら手術をすること
・子供を産めるかどうかは、まだわからないこと
・原因は性交渉で感染するHPVだということ
・HPVは感染して5年〜10年後に発症すること
クリニックから電話がかかってきた時点で、彼にも友人に話したことと同じことを話していました。
なので、彼も会社で色々と調べたようで、ある程度は分かってくれていました。
そして、「大丈夫だよ」と明るく励ましてくれました。「ほとんどの人がなんともないなら、きっと大丈夫、まだ癌ではないし、明るく考えよう」と。一生懸命明るく振舞ってくれるのがわかるのですが、そう簡単に気持ちは切り替わりません。
HPV感染に関する世間の目

しばらく他愛もない話をしてからぼーっとしていると、彼がボソッと呟きました。
「誰に移されたんだろうね」。
悪気がないのはわかっていても、辛い一言でした。
子宮頸がん(異形成)と診断され、パートナー・家族への告知をためらう理由はここにあると思います。
HPVは確かに性交渉によって感染するウイルスですが、感染の可能性は性交渉を経験するすべての人にあります。
しかしながら、子宮頸がんはまるで性病のように扱われたり、避妊のない性交渉など性交渉を軽んじた結果のように誤解されていることもネットを検索していて知りました。
確かに感染源は彼ではないけれど、この言葉の裏には「避妊してなかったの?」という言葉が隠れていたように思えて、とても傷つきました。
ネットで検索してそのように書かれていたのだから、彼がそう思うのもそう言うのも仕方がないことだとは思います。
でも、悲しくなりました。
これをもしも男性の方が読んでくれているのなら、どうかそのような誤解のないよう、下記のブログも併せて読んでいただきたいと思います。
・HPVと男性(パートナーについて)
子宮頸部異形成(クラスIIIa)と告知された日に決意したこと

この日は、疲れたからと早めに就寝。
電気を消して目を瞑ると、涙が溢れてきました。
不安で不安で、苦しくてたまりませんでした。
眠りにつくことができず、夜な夜なネットで調べ続けては経過の悪い病状を見ては落ち込みました。
その一方で、HPVの排除には免疫向上が大切だと知りました。
明日から、免疫向上のために頑張ろう。それしか出来ることがない。
そんなことを考えながら、やっとの思いで眠りにつきました。