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子宮頸部 高度異形成(CIN3) 名医による円錐切除術

細胞診(クラスIIIa)・組織診(CIN3)で円錐切除術。HPVハイリスク16型感染。円錐切除術の比較・リスク・対策・予防。また、他の治療法(レーザーなど)との比較。「今できること」をまとめています。

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子宮頸部異形成の発覚①クリニックからの電話


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始まりの日。
「子宮頸がんの可能性があります」と、通っているレディースクリニックから突然電話が来た時の日記です。





クリニックからの電話


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その日、私は休日だったため自宅で遅めの昼食を食べていました。
外は台風で、十何年ぶりかの大きさだとニュースでは大騒ぎ。
夕方から美容院を予約していた私は、「電車動くかなぁ・・」なんて呑気に唐揚げを頬張っていました。

その時、見知らぬ番号から電話がかかってきたのです。


いつもなら知らない番号からの電話には出ないのですが、なんとなく気になってパソコンで番号検索。
すると、通っているレディースクリニックからだと判明しました。

「もしもし!」
慌てて電話に出る私。

「○○クリニックですが、今よろしいでしょうか?」

「はい」

「先日受けていただいた子宮頸がん検診の結果、詳しい検査が必要になりました。うちでは精密検査ができないので総合病院に行っていただきたく、紹介状を書くので近々一度来られますか?」

「あ、はい。・・え?」

「いつごろ来られそうでしょうか?なるべく早めに来ていただきたいのですが」

「えっと。それは、私が、子宮頸がんの可能性があるっていうことでしょうか?」

「はい。詳しく調べてみないと分からないのですが、先日の検査ではその可能性があります。詳しくは先生からお話がありますので、一度来ていただけますか?」

「はい・・」

「いつごろ来られそうですか?」

「えっと。今日か明日には・・」

「わかりました。お待ちしています」



”時が止まる”というのは、こういうことかと思いました。
よく覚えていないのですが、気が動転していて部屋の中を歩き回っていたような記憶があります。
そしてワケがわからないまま、友人にメール。


私:「今クリニックから電話きた。子宮頸がんの可能性が高いから大きい病院に行ってって。」

友人:「え?」

私:「大丈夫だよね?子宮頸がんって何?死ぬの?」

友人:「死なないよ。」

私:「泣きそう。落ち着かなきゃ。」

友人:「友達に手術した子いるから、大丈夫だよ。」

私:「子ども産める?」

友人:「それは聞いてみないと分からない。今どこ?」

私:「家。唐揚げ食べてた」


後からメールを読み返すと、”唐揚げの情報いる?”と今なら思いますが(笑)
あまりに突然の電話と告知に驚き、残っていた唐揚げをとにかく頬張っていたのです。


そしてこの後友人が、要再検査の連絡が来る確率は割と高いこと精密検査をしても、ほとんどの人は何もないこと友人の周りにも数人いたから大丈夫だと教えてくれました。


子宮頸がん検診を受けた経緯


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「子宮頸がんって何?」と聞いてしまうほど、何の知識もなかった私。
恥ずかしい話ですが、実はそんな検診を受けていたことさえ知らなかった(覚えていなかった)のです。


クリニックを受診した経緯は、この電話がかかってくる3週間前。
上記のメールをした友人と一緒にクリニックに行きました。

理由は、低用量ピルの処方(多嚢胞卵巣だったため治療で低用量ピルを服用していました)と、謎の下腹部痛に悩まされていたのでその検査です。
正直、低用量ピルは窓口で申告すれば診察なしで処方してもらえるし、まだストックがあったのでなくなったら行こうと思っていたのですが、下腹部痛の話を友人にしたところ、「心配だから病院いくよ!」と半ば無理やりに連れて行かれたのです。


しかし、その時に子宮頸がん検診をしていたなんて知りませんでした。

きっと、「子宮頸がんの検診もしますか?」と言われて「はい」と答えたのだろうと思うのですが、恥ずかしながら全く覚えていません。
それほど、子宮頸がんという病気に無知で、まさか自分が「がん」と名のつく病気になるなんて思ってもみなかった証拠です。


よくよく思い返してみれば、1年ほど前にも「子宮頸がん検診」というのを受けた記憶がうっすらとあります。
その時も、“定期検診なので毎年7月に受けましょうね”と言われた気がするのですが、「はーい」という程度で興味がありませんでした。本当に恥ずかしい話です。

だから、後々「去年の検診はどうだったの?」と聞かれた時も、「たぶん去年は陰性で引っかからなかった・・はず」としか答えられませんでした。


そんな風に病気に関心がない私です。

・友人が無理やりに病院へ連れて行ってくれたこと
・クリニックが、(おそらく毎年)子宮頸がん検診を勧めて検査してくれたこと

この二つがなければ、私はきっとしばらく自分の病気に気づくことができず、気づいた時には手遅れになっていたと思います。



受診を勧めてくれた友人にも、しっかりと検診を行い、わざわざ電話をくれた病院にも、本当に心から感謝しています。

②へ続く

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