子宮頸部 高度異形成(CIN3) 名医による円錐切除術

細胞診(クラスIIIa)・組織診(CIN3)で円錐切除術。HPVハイリスク16型感染。円錐切除術の比較・リスク・対策・予防。また、他の治療法(レーザーなど)との比較。「今できること」をまとめています。

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円錐切除術以外の治療法について


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子宮頸部高度異形成・上皮内癌(子宮頸癌初期)の方の治療法は、一般的な円錐切除術以外にも幾つかの選択肢があります。
ここでは、円錐切除術以外の治療法である「レーザー蒸散術」「光線力学療法(PDT)」「凍結療法」「広汎性子宮頸部摘出術」について、それぞれの概要とメリットやデメリット、合併症についてまとめました。





レーザー蒸散術について


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【レーザー蒸散術とは】

レーザーを使って病変を焼き、がん細胞を死滅させる方法です。
死滅したがん細胞は時間がたつと吸収されて消失します。


<対象者>

・子宮頸がん0期の方(脈管侵襲・腺菅侵襲がない方)
・子宮頸部異形成で、病変が目視で確認できる(コルポスコープ拡大鏡で見える)範囲にとどまっている方
※浸潤がんの疑いがある方は適応をさける


<メリット>

・治療が比較的簡単で、出産への影響がない
・入院ではなく通院での治療が可能


<デメリット>

・がんを死滅させるため、術後の病理診断ができない。


<手術の所要時間>

約10分
(入院ではなく日帰りであることが殆ど)


【副作用・合併症について】


<①出血>

表面を擦り取りながら焼くため傷がついた部分より、出血がおこることがあります。
ガーゼなどの圧迫ににより症状が治まる場合がほとんどですが、出血が止まらない場合や、その量が多い場合など、できるだけ早急に医師に相談するようにしましょう。


<②子宮頸管狭窄症>

子宮頸部が細くなり、月経の血液が子宮内に溜まりやすくなることがあります。
場合により、通り道を再度確保するために手術を行うことがあります。
子宮頸管狭窄症が進み、子宮頸管が閉鎖すると不妊症になる可能性もあります。

これは、主に出産後や閉経前後の女性ホルモン分泌が少ない方に起こりやすい合併症です。
気休めかもしれませんが、女性ホルモンを高めるためにできることを心がけることが大切です。



光線力学療法(PDT)について


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【光線力学療法(PDT)とは】

腫瘍親和性光感受性物質と低出力レーザー照射を併用して行う方法です。
日本で実施している病院は、全国でもあまりありません。


<対象者>

・子宮頸癌0期の方(脈管侵襲・腺菅侵襲がない方)
・がんが目視で確認できる範囲にとどまっている方
※浸潤がんの疑いがある方は適応をさける。

<メリット>

・治療が比較的簡単で、出産への影響がない

<デメリット>

・入院日数が長い(3週間)
・稀に光過敏症を生じる可能性がある
・特殊な装置を使用するため病院が限られる(日本全国でもあまりない。)


<費用>

病院により異なりますので専門病院にお問い合わせください。

<治療・入院期間:>
約3週間程度


【副作用・合併症について】

<光線過敏症>

治療に使用する光線に過剰反応し、日焼けや炎症を引きおこす場合があります。
日光をさける生活が必要です。



凍結療法について


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【凍結療法とは】

液体窒素を使い、がん細胞を死滅させる方法です。
死滅したがん細胞は時間がたつと吸収されて消失します。

海外では広く行われているようですが日本ではまだあまり行われていないようです。


<対象者>

・0期の方
・がんが目視で確認できる範囲にとどまっている方
※浸潤がんの疑いがある方・IA期よりも進行している方は適応を避ける


<メリット>

・治療が比較的簡単で、出産への影響がない
・入院でなく通院での治療が可能

<デメリット>

・がんを死滅させるため、術後の病理診断ができない。


【副作用・合併症について】

<しもやけ>

細胞を凍結させて破壊するため、頸部にしもやけが起こり痛みがあらわれることがあります。
※一般的には術後数時間で消えるといわれています。




広汎性子宮頸部摘出術について


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【広汎性子宮頸部摘出術とは】

子宮頸部を大きく切除し、胎児のベッドとなる子宮体部を残す方法。です。
一般では事前に円錐切除術などでがんの広がりを十分に検討したうえで実施します。


<対象者>

・IA2、IB1期で脈管侵襲がない方
・IA1期で脈管侵襲のある方で下記を満たす方


■妊娠への強い希望がある
■腫瘍の大きさが2cm以下で頸管内に病変が限局している (病院により異なる)
■明らかなリンパ節転移がない
■組織型が扁平上皮がんまたは腺がんである

※脈管侵襲(ミャッかんしんしゅう)
腫瘍細胞が血管やリンパ管へ入り込み周囲にひろがっていくこと


<メリット>

・胎児のベッドとなる子宮体部を温存することができるため、子宮全摘術と比べて妊娠の可能性を残すことができる。

<デメリット>

・妊娠は可能であるが、妊娠自体の可能性が落ちる(体外受精などを行なって妊娠を目指す場合がある)
・早産のリスクが上昇する


<費用>

500,000~600,000円程度

<一般的な所要時間>

手術時間・・約8時間
入院期間・・


【副作用と対策について】

<①妊娠確率の低下>

子宮頸管がせまくなることや子宮頚管粘膜液の減少によるて妊娠の可能性が低下します。
体外受精などによる妊娠を検討するなど医師と相談が必要です。


<②早産>

手術を受けていない場合よりも早産のリスクが高まる場合があります。
胎児を保持する子宮頸部を切断するため、早産のリスクが高まります。
子宮頸部切断後、切り口に糸をかけて子宮の出口を縫い縮める処置を行う場合があります。


<③感染症>

免疫力の低下や抗生物質が効きづらい場合、感染症にかかりやい・治りにくくなる場合があります。
主な感染症は、肺炎や結核、インフルエンザ、ウイルス性肝炎などで、それらに付随した症状がみられます。
医師と相談して薬の服用や定期的な検査や薬の服用など治療法を決定します。

また、日常的な予防として手洗いやうがい、マスクの着用や人ごみの回避をすること。
さらに、感染してもなるべく自己免疫で排除できるよう免疫力の向上に努めることも大切です。






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